2012 Fiscal Year Annual Research Report
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21791179
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
村松 千左子 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 特定研究補助員 (80509422)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 乳がん / コンピュータ支援診断 / 画像処理 / 類似画像検索 / ディジタルマンモグラフィ |
Research Abstract |
本研究は乳癌の診断を支援するため,過去に診断された症例より,新しい症例に類似する画像を検索し参考として提示する,画像診断支援システムの開発を目的とする.本年度は新たな類似画像検索手法として,多次元尺度構成法を用いた手法の検討を行った.多次元尺度構成法を用いることにより,乳房画像読影認定医8名から得た主観的類似度の関係を良好に反映した類似マップを得ることができた.この類似マップは腫瘤の病理組織分類を反映したものであり,今後より多くのサンプルを用いることにより,マンモグラフィ読影のトレーニングなどに役立てることが可能であると考える.また,人工ニューラルネットワークを用いて,画像特徴量からこの類似マップを推定することに成功した.これにより未知の画像を類似マップに投影することが可能となり,データベースに含まれる腫瘤画像との類似関係を視覚化できた.さらにマップを用いた画像検索により,従来の手法と比較して類似画像検索精度が改善された. 本検索手法と類似マップを用いて,乳房画像における腫瘤の良悪性鑑別精度を改善することが可能であるか観察者実験を行った.11名のマンモグラフィ読影認定医と,11名のマンモグラフィ認定放射線技師に参加してもらい,100症例を用いて評価を行った.ROC解析を用いて評価した結果,両グループで鑑別診断精度がわずかながら改善され,放射線技師のグループでは,類似画像表示前後のROC曲線下面積の差は統計的に有意であった.よって,類似画像の提示が腫瘤の診断に役立つ可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)