2009 Fiscal Year Annual Research Report
ポリマーゲル線量計を用いた高精度放射線治療線量分布検証システムの開発
Project/Area Number |
21791197
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
村上 祐司 広島大学, 病院, 助教 (10403528)
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Keywords | 放射線治療 / 三次元治療計画 / 線量分布 / ポリマーゲル |
Research Abstract |
1.新ファントムの作成:本研究前に作成していたゲル用ファントムに改良を加えた新ファントムを作成した。本ファントムはアクリル製、直径10cm高さ15.8cm、蓋を大口径ねじ式とし、注入用・エア抜き用の小口径蓋も作成した。本ファントム作成により、可能な限りエアを排出したゲルの注入が可能となり、また、ゲルの排出が容易となり、操作がより簡便、操作にかかる時間短縮が可能となった。 2.強度変調放射線治療の適応拡大と強度変調アーク照射、画像誘導放射線治療の治療実施に向けての取り組みを行った。これまで前立腺癌のみを対象としていたが、頭頚部癌、脳腫瘍、頚部食道癌、胸膜中皮腫への強度変調放射線治療の適応拡大を行った。また、新規高精度治療として強度変調アーク放射線治療の治療計画シミュレーションおよびフィルム法、イオンチェンバーでの線量検証、線量分布検証を行い、良好な検証結果が得られた。この結果をもって臨床例に治療を開始した。 3.3テスラMRIによるポリマーゲル線量分布解析:1.5テスラMRIと3テスラMRIとの比較により、3テスラMRIにおける良好なS/N比、ノイズ低減が得られた。続いて3テスラMRIにおいて2TEの画像およびmultiTEの画像比較を行い、後者での画質の向上をみた。 4.光学CT撮像環境整備:現在、ポリマーゲルの照射によるゲル内変化解析のため光学CT撮像環境の整備を行っている。本CTによる線量分布解析は次年度研究により解明する予定である。
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Research Products
(4 results)