2011 Fiscal Year Annual Research Report
脳機能3次元MR画像を用いた早期アルツハイマー病鑑別診断支援システムの開発
Project/Area Number |
21791199
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山下 泰生 九州大学, 大学病院, 技術職員 (70380516)
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Keywords | 医用画像工学 / コンピュータ支援診断学 / アルツハイマー病 / 脳神経疾患 / 医療・福祉 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ASLの脳機能画像を用いてアルツハイマー病(以下、AD)の鑑別診断を支援するシステムを開発することである。提案システムを用いることで、診断の見落としや労力の軽減が期待される。また、造影剤を使用することなく診断精度を向上できれば、検査にかかる身体的・経済的な患者負担の軽減が予想される。平成23年度は、下記の改良および手法の評価を実施した。 ●脳血流低下区域の特徴量解析法の改良 平成22年度に開発したASL画像から領域ごとに脳血流量を抽出する手法に関して、T1平均画像と確率アトラスを用いて、最大事後確率推定に基づいた領域抽出法に変更した。改良により、S/Nの低いASL画像と形態情報を有した、T1平均画像を正確にレジストレーションすることが可能となり、高精度に領域ごとの脳血流量を抽出することが可能となった。 ●レジストレーションアルゴリズムの改良 これまで2次元で行っていたレジストレーションを、B-スプラインに基づく3次元free-form deformation (FFD)法に拡張した。その結果、画像のマッチングを評価する指標である相互相関係数は、平均で0.6から0.8に改善された。 実施計画に沿って開発・改良した手法を用いてADの自動鑑別を試み、良好な結果を得た。 ●成果報告 平成23年度中に、医用情報画像学会の会誌に原著論文1報を報告した。また、医用画像情報学会、日本放射線技術学会総会および北米放射線学会(RSNA2011)において研究の成果を発表した。
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[Journal Article] MR脳血流マップ画像を用いたアルツハイマー病の鑑別支援システムの開発2011
Author(s)
山下泰生, 有村秀孝, 吉浦敬, 徳永千晶, 桑水流純平, 馬込大貴, 門司晃, 小林幸次, 古閑省一, 中村泰彦, 大屋信義, 本田浩, 大喜雅文, 豊福不可依
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Journal Title
医用画像情報学会雑誌
Volume: Vol.28, No.3
Pages: 72-78
Peer Reviewed
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