2009 Fiscal Year Annual Research Report
si RNA mTORによる静脈グラフト内膜肥厚搖の検討
Project/Area Number |
21791245
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
榊原 賢士 University of Yamanashi, 医学部付属病院, 助教 (40419338)
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Keywords | 内膜肥厚 / siRNA / 大伏在静脈 |
Research Abstract |
虚血肢に対する静脈グラフトを用いたバイパス手術は未だ満足するべき長期開存率ではない。その理由として吻合部での血管平滑筋細胞の増殖、遊走能の増大、アポトーシスの抑制によると考えられている。現在までこの内膜肥厚抑制に対するいろいろな試みがなされてきたが、決め手になる治療法は確立されていない。最近ではsilorimus(rapamycin)が注目され薬物溶出性ステントに使用されており、冠動脈ヘステント留置後、再狭窄抑制作用があることが示されている。このsilorimus(rapa町cin)はmTOR(mamalian Target Of Rapamycin)を抑制し細胞増殖、遊走の抑制、アポトーシスを促進し内膜肥厚を抑制する。SilorimusはFK506と同様に免疫抑制剤であり、長期経口投与では感染症、腎障害等の副作用が出現する可能性がある。今回、より安全にmTORを抑制する目的でsiRNA mTORを作成し以下の調査を行うこととした。現在、In vitroの実験として、手術時に採取したヒト大伏在静脈の平滑筋細胞を培養しcell lineを作成した。si RNA mTORを使用する前にまずrapamycinを使用することとした。血小板由来増殖因子(PDGF)刺激を行い、平滑筋細胞の細胞増殖、遊走を促進させラバマイシンで抑制するかどうか検討した。ラバマイシンは細胞増殖、遊走ともに抑制させた。次にsiRNAを導入するにあたってリポフェクタミンを用いてコントロールsiRNA(GFP)を導入し、条件の検討をおこなった。このGFP導入条件を利用し、siRNA mTORを使用し、導入した細胞のmTORのタンパク質、RNAの生成の抑制を評価する予定ある。
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Research Products
(1 results)