2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791282
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
藤野 和典 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70402716)
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Keywords | 膵再生 / ファージベクター / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
膵臓の広範な外科的切除にともなう膵内外分泌不全患者や毎日のインスリン自己注射が必要な1型糖尿病患者では、膵移植ならびに膵島移植による治療の有用性が報告されているが、免疫抑制剤の使用や治療後出現する移植臓器不全のため、未だ完全な治療法には至っていないのが現状である。 我々は肝血流を改変することにより、膵内外分泌細胞の細胞塊が肝臓内に生じることを発見したが、これらの細胞塊は分泌顆粒を持たない未成熟なものであった。本研究においては、肝血流改変によって生じたこれらの膵内外分泌細胞に分化促進因子を導入する遺伝子治療を組み合わせ、肝臓から膵臓の再生が可能か否かを試みている。平成23年度も21-22年度同様に、Ph.D.C7CPhage Display Peptide Libraryおよびそれを含む関連キットに由来する組み替え体M13ファージ試料を、大腸菌を宿主とさせ増殖させ、ファージライブラリーを尾静脈より注入した。その後、肝臓、及び胆管を取り出し、その両者毎により高い結合能を示すペプチドを、その表面に発現したファージのプールを選択し、それを増殖させ、更なる濃縮操作に備える作業を繰り返したところ、平成21年度は7種類のファージを同定し、DNA配列解析を行い、結合配列を同定。GFP遺伝子とともにTOYOBO社製M13mp18RFIのpIIIを含む相同領域と変換し、ファージベクターとしてマウス尾静脈より投与したところ、肝臓、胆管への取り込みを認めた。平成22年度から平成23年度に遺伝子治療を試みたが、残念ながら膵機能を発現させるに至らなかった。今後は再度ファージのプールを選択し、あらたなベクターを作製していく予定である。
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Research Products
(1 results)