2010 Fiscal Year Annual Research Report
脳虚血後の神経細胞における細胞修復因子の発現動態に関する研究
Project/Area Number |
21791344
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
斉藤 敦志 東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (60375053)
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Keywords | 脳虚血 / 頚動脈プラーク / low density lipoprotein / LDL受容体 |
Research Abstract |
脳虚血の原因となる頚動脈プラークにおける動脈硬化因子及び細胞修復因子のひとつである、lectin-like low density lipoprotein receptor 1(LOX1)の発現に注目しその発現動態を調べた。頚動脈プラークモデルはラットの頚動脈バルーン損傷モデルを使用して作成した。侵襲24時間後にはプラークの形成が確認され、免疫組織学的検討によりプラーク内の中膜層を中心にLOX1の顕著な発現が確認された。Western blot法による定量的な解析でも侵襲後の有意なLOX1の発現増加が確認された。 このLOX1を標的としたLOX1抗体修飾liposomeを作成しliposome内に細胞保護効果が確認されている塩酸ファスジルを内包させてliposomal drugを開発した。予備実験としてliposomeに蛍光色素DiIを内包させてLOX1修飾liposomeをラットに経静脈内投与し体内分布を組織学的に評価した。LOX1の発現に特異的にLOX1抗体修飾liposomeが集積することが確認された。塩酸ファスジルを内包させた修飾liposomal drugをラット頚動脈プラークモデルに経静脈投与した。LOX1の発現部位に特異的なliposomal drugの集積が確認され、プラーク形成抑制による細胞保護効果が確認された。
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Research Products
(2 results)