2010 Fiscal Year Annual Research Report
悪性グリオーマ腫瘍幹細胞の放射線増感機序に関わるSurvivin発現の役割の解明
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21791365
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
齋藤 太一 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (40457247)
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Keywords | 悪性グリオーマ / 腫瘍幹細胞 / Survivin |
Research Abstract |
本年度は、開頭手術により摘出した悪性グリオーマ組織からのglioma stem like cellの樹立を目的として実験をすすめた。東京女子医科大学脳神経外科では、術中MRIおよび術中ナビゲーションを用いて腫瘍摘出を行っているため、この技術を用いて腫瘍内の特定の部位の組織を選択的に摘出することができる。我々の推測では、腫瘍組織のviabilityの高い部分でglioma stem like cellがより多く含まれると考えている。我々の施設では、ほぼ全例で術前にメチオニンPETを行っており、腫瘍組織内でのactivityの違いについて検討をしている。このため、メチオニンPETでの取り込みが多い部分の組織を術中ナビゲーションを用いて採取し、腫瘍細胞株の樹立を行った。数例で腫瘍細胞株の樹立ができたが、無血清培地で培養を行ったものの明らかなsphereの形成は認められなかった。今後、培養条件の設定を再検討し、glioma stem like cellの樹立を進めていく方針である。 一方で、今年度は、悪性グリオーマにおけるsurvivinの発現の意義について、これまでの知見を整理するために、Review articleを作成し、現在、Journal of neurooncologyに投稿中である。
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