2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791399
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
亀井 直輔 Hiroshima University, 病院, 病院助教 (70444685)
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Keywords | 移植・再生医療 / 再生医学 / 神経科学 |
Research Abstract |
【方法】神経幹細胞と血管内皮細胞の共存培養:成体のワイルドタイプマウスおよびJagged1ノックアウトマウスの骨髄単核細胞から培養した血管内皮前駆細胞とニューロスフェア法で培養したワイルドタイプマウス由来の神経幹細胞とを維持培地および分化培地中で共存培養した。評価:共存培養後の神経幹細胞をNestin, Tuj1, 04, GFAPで免疫染色した。脊髄損傷モデル:マウス胸髄圧挫損傷モデルに対し,200μ1のPBS(PBS群),ワイルドタイプマウスおよびJagged1ノックアウトマウス由来の1×10^6個の血管内皮前駆細胞(WT EPC群, J1 KO EPC群)をそれぞれ経静脈的に投与した。評価:BMSスコアと経頭蓋電気刺激による後肢の運動誘発電位(MEP)測定により運動機能の改善を評価した。 【結果】ワイルドタイプマウス由来血管内皮前駆細胞と共存培養した神経幹細胞では細胞増殖とニューロンへの分化が促進され,Jagged1ノックアウトマウス由来血管内皮前駆細胞との共存培養ではこの効果を認めなかった。WT EPC群では脊髄損傷後14日以降でPBS群およびJ1 KO EPC群よりもBMSスコアが有意に高く,損傷後6週のMEPではWT EPC群の振幅がPBS群およびJ1 KO EPC群よりも有意に大きかった。PBS群とJ1 KO EPC群の間ではBMSスコア,MEPのいずれにも有意差を認めなかった。
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Research Products
(10 results)