2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791399
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
亀井 直輔 広島大学, 病院, 病院助教 (70444685)
|
Keywords | 移植・再生医療 / 再生医学 / 神経科学 |
Research Abstract |
脊髄損傷モデル:マウス胸髄圧挫損傷モデルに対し,200μlのPBS(PBS群),ワイルドタイプマウスおよびJagged1ノックアウトマウス由来の1×10^6個の血管内皮前駆細胞(WT EPC群,J1 KO EPC群)をそれぞれ経静脈的に投与した。 1.免疫組織学的評価:損傷3日後では、PBS群やJ1KO群に比べてWT EPC群で有意にCD31^+血管やnestin^+, GFAP^+の反応性アストロサイトの数が多かった。また、WT EPC群にのみ反応性アストロサイト内に活性型Notchが陽性であった。損傷部より尾側のTH^+もしくは5HT^+軸索数もPBS群やJ1KO群に比べてWT EPC群で有意に多かった。これらの結果は血管内皮前駆細胞の移植が血管新生、反応性アストロサイトの集積、軸索伸長を促しており、そのメカニズムとしてJagged1/Notchシグナルが関与していることを示している。 2.real time PCR : WT EPC群ではPBS群やJ1KO群に比べて、Notchの下流シグナルであるHes5の発現が有意に高かった。この結果は血管内皮前駆細胞移植によるNotchシグナルがHes5を介した反応であることを示している。 3.Notch ligandの過剰発現3T3細胞移植:empty vector, Jagged1, Delta like-1をそれぞれ強制発現させた3T3細胞を脊髄損傷部へ直接移植した。Jagged1を強制発現させた3T3細胞のみが反応性アストロサイトの集積を促進した。このことから、反応性アストロサイトの集積がJagged1特異的なNotchシグナルを介して促進されることがわかった。
|
Research Products
(12 results)