2009 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカインLECT2の軟骨細胞に対する作用機序の解析
Project/Area Number |
21791422
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
奥村 彰規 Nihon University, 文理学部, 助手 (90392357)
|
Keywords | LECT2 / 成長板軟骨 |
Research Abstract |
長管骨の成長は、成長板軟骨の軟骨細胞に重要な役割があり、静止軟骨細胞、増殖軟骨細胞、肥大軟骨細胞へと分化・成熟する過程が必要となる。軟骨無形成症や骨端症などは、このメカニズムの破綻により起こる。これらの軟骨細胞の分化過程はサイトカインなどが作用して厳密に制御されている。肝臓で特異的に産生されるタンパク質であるleukocyte cell-derived chemotaxin 2(LECT2)は軟骨細胞の成長刺激因子であるがそのメカニズムは不明である。これまでの結果からLECT2は様々な生物活性を有するサイトカインとしての性質を持っていることが考えられている。本年度は、1)LECT2遺伝子改変マウスを用いてアルシアンブルー/アリザリンレッドSによる透明骨格標本を作製し、全体の骨格形成の違いを検討した。2)軟エックス線写真による長管骨長の比較を行った。3)いくつかの週齢において大腿骨や脛骨から組織切片を作製し、局所的な解析を行った。4)培養細胞にLECT2を添加し、細胞分化に世ボス影響についてアルシアンブルー染色をして比較した。5)活性が安定しないケースが生じ、タンパク化学的にLECT2の構造情報を調べた。
|
Research Products
(1 results)