2010 Fiscal Year Annual Research Report
神経再生と神経分化制御因子を用いた神経障害性疼痛治療法の開発
Project/Area Number |
21791432
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
関本 研一 群馬大学, 医学部, 助教 (90515090)
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Keywords | 神経障害性疼痛 / Notch signal |
Research Abstract |
Notchシグナルの神経系細胞共培養下での働きを調べる目的で、Notchシグナルを作用させることで、神経細胞やグリア細胞マーカー(Tuj1、NeuN、MAP2やGFAP、S100b)の分布や出現頻度が変化するのかどうかを免疫蛍光染色により解析することを予定した。しかし、Notchシグナルの作用により細胞の中期(3-4日)の生存性に影響がある可能性があることがわかり、マウス小脳神経前駆細胞のNotchシグナル過剰発現に伴う生存性を確認した。確実にNotchシグナルの発言するAdeno virus感染量は前年度の成果よりはっきりしていたが、マーカー発現の確認をするためにはRT-PCRによりリガンドを確認するよりも約47-72時間程度余計に培養細胞を維持する必要があり細胞の中期生存に必要な条件を模索した。EGFの濃度やAdeno virusの添加量、添加時期を幾つかの条件を変えて確認したが、マーカーの発現量と培養期間の双方を満足に満たす条件は現在のところ見つかっていない。結果、Notchシグナルの過剰発現量を調整する事によりマウス小脳前駆細胞の生存性はある程度維持される事が確認できた。またこの結果を受けて、Notchシグナルの発現する細胞について、各種マーカーの発現頻度を調べる予定である。前年度の結果より、Notchシグナルの発現している細胞ではHES5が標的遺伝子である事が示唆されたが、HES5のシグナル量が細胞の生存性にどの程度影響を与えているかを検討したい。 また同時に、神経障害性疼痛の治療法のひとつである神経ブロックに付いてまとめ、CTガイド下の神経ブロックに付いて執筆した。
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Research Products
(1 results)