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2011 Fiscal Year Annual Research Report

強心薬による薬理学的プレコンディショニング法の開発と分子機序の解明

Research Project

Project/Area Number 21791452
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

東島 潮  長崎大学, 大学病院, 助教 (20380909)

Keywords薬理学的ポストコンディショニング / 強心薬
Research Abstract

本研究の目的は、臨床使用されている作用機序の異なる2つの強心薬(ミルリノン、レボシメンダン)を用いて薬理学的ポストコンディショニング効果(PpoC)について検討し、さらには関与が想定される細胞内メディエーターの選択的阻害薬を用いてその分子機序を解明することであった。PpoCは虚血が発生した後でもその効果により臓器保護効果が期待できる点にある。特に心筋虚血はいつ何時発生するかも分からず、従来のプレコンディショニング効果を臨床応用するには、経皮的冠動脈形成術や心停止下冠動脈バイパス手術や弁置換術における大動脈遮断前といった人為的に心筋虚血状態を生み出す症例に限定されていた。PpoC法の確立とその分子機序の解明により多様な心筋保護法を選択できるようになり、患者の予後を改善し得ると考え本研究を始めた次第である。実験方法はラット心筋虚血モデルを用いて、左冠動脈前下行枝閉塞による30分間の心筋虚血後に120分間の再灌流時間を設定し心臓を摘出した。強心薬はそれぞれ再灌流直前に静注(ミルリノン20μg/kg、レボシメンダン10μg/kg)した。細胞内メディエーターとしてミトコンドリアATP感受性カリウムチャネル(mitoKATP channel)、プロテインキナーゼA(PKA)、プロテインキナーゼC(PKC)、PI3-K、一酸化窒素(NO)、シクロオキシゲナーゼ2(COX2)の関与を想定し、それぞれの選択的阻害薬を再灌流5分前に投与し、心筋梗塞サイズに与える影響について検討を行った。
実験結果:ミルリノン、レボシメンダンはそれぞれ有意に心筋梗塞サイズを縮小させPpoC効果を示した。ミルリノンのPpoCにはPI3-K、NO、レボシメンダンのPpoCにはPI3-K、NO、mitoKATP channel、PKC、COX2が細胞内メカニズムに関わっていた。
平成23年度はこの実験結果を基に論文を作成し投稿を行い、現在査読中である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Levosimendan- but not milrinone-induced postconditioning is dependent on cyclooxygenase-2 in rat hearts2011

    • Author(s)
      東島潮
    • Organizer
      アメリカ麻酔学会
    • Place of Presentation
      シカゴ
    • Year and Date
      2011-10-18

URL: 

Published: 2013-06-26  

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