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2009 Fiscal Year Annual Research Report

神経破壊剤による交感神経ブロック後の、交感神経機能の再生機構についての検討

Research Project

Project/Area Number 21791474
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

田澤 利治  Yokohama City University, 医学研究科, 客員研究員 (40405006)

Keywords星状神経節ブロック / 交感神経再生
Research Abstract

平成21年度はラットの神経破壊剤による星状神経節ブロック(SGB)モデルの作製及びその条件検討を行った。まず至適なブロック法を検討する目的で、すでに報告のある2つの方法(後方進入法・側方進入法)で、神経破壊剤として100%エタノール(200μL)を用いてブロックを行った。交感神経ブロック成功の可否は、ホルネル兆候(ブロック側の眼瞼下垂、眼球陥凹)により判定した。側方進入法では8匹のラット(300g)のうち3匹が薬剤注入直後に死亡、3匹が注入後3日目までに死亡した。注入直後に死ななかったラット2匹にはホルネル兆候が認められた。後方進入法では8匹のラットのうち1匹が1日目に死亡した。その他のラットはすべて生存しホルネル兆候を伴っていた。生存したラットのうち、後方法の5匹で注入側の上肢の運動麻痺を生じ、うち2匹には同部位の自傷行為が認められた。以上の結果から、SGBのアプローチは後方法と決定した。ついで投与量を決めるために、後方アプローチでアルコール注入量を100μL、50μLと減じ各6匹ずつ行った。100μLでは6匹中4匹が、50μLでは6匹中3匹のブロックに成功し、同量を追加投与することにより、100μL群では6匹すべて、50μL群では5匹のブロックに成功した。以上からアルコールの投与量は100μLと決定した。200μL群は18週まで経過を観察し、16週過ぎからホルネル兆候の減弱を見たが、その後の実験を行う前に施設的な問題によりラットを殺処分せざるを得なかった。現在100μL群、50μL群を10週まで経過観察中である。その他、免疫組織学実験・生化学的実験の予備実験を行った。なお、研究代表者は平成21年10月中旬から平成22年2月上旬まで健康上の理由から入院・自宅療養の必要が生じため、当初の計画よりかなりの遅れが生じていることを申し添える。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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