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2009 Fiscal Year Annual Research Report

オピオイドおよび吸入麻酔薬が神経情報伝達制御に与える影響と作用機序に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21791477
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

工藤 治  Juntendo University, 医学部, 助教 (80365600)

Keywords吸入麻酔薬 / 線条体 / 発火パターン / エンケファリン / オピオイド受容体
Research Abstract

吸入麻酔薬は,日常の麻酔臨床において臨床応用されているものの,その作用機序は未だ解明されていない.今回我々はPatch-clamp法を用いた神経細胞の静止膜電位変化,また線条体に存在する神経細胞のもつ発火パンターン様式,さらにDAMGO(オピオイド受容体アゴニスト)添付による吸入麻酔の影響を検討した.方法としてマウスに対して脳スライス標本を作成し,人工脳脊髄液(細胞外液)を還流しながら顕微鏡下に線条体の投射ニューロンであるMS(medium spiny)ニューロンに対してwhole-cell patch clampを行った.その後current clampモードによりその静止膜電位(RP)およびMSニューロンの発火を観察した。結果,吸入麻酔薬(セボルフランおよびイソフルラン:2MAC)を添付により,経時的に発火パターンの変化が観察された.また,この吸入麻酔薬(セボフルランおよびイソフルラン:2MAC)の添加より大脳皮質刺激による線条体でのEPSC,IPSCでは,それぞれに特徴ある変化が観察された.すなわち,ともに著しく抑制されることのであるが,この"抑制"は海馬CA1における変化とは明らかに異なっていた.また,これらの変化はDAMGO添付では出現せず,吸入麻酔薬の独自性が観察された.
このように脳内における作用に"乱れ"が観察されるが,オピオイド受容体を介さないメカニズムで発症するこのと思われた.このように吸入麻酔薬負荷によりMSニューロンに変化を与え,吸入麻酔薬の可逆性を呈することから,吸入麻酔薬の脳内神経伝達の影響が示唆された.

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 食道閉鎖症に対する胸腔鏡下吻合術に対する周術期管理2009

    • Author(s)
      西村欣也
    • Organizer
      日本臨床麻酔学会
    • Place of Presentation
      静岡県,浜松市
    • Year and Date
      2009-10-31

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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