2009 Fiscal Year Annual Research Report
成熟ウサギを用いたベクロニウムの中枢神経への移行性と中枢神経呼吸調節機構への作用
Project/Area Number |
21791479
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
桜庭 茂樹 Kanagawa Dental College, 歯学部, 非常勤講師 (00383729)
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Keywords | 中枢性呼吸調節機構 / 横隔神経 / ベクロニウム / アセチルコリン |
Research Abstract |
本年度は、次年度の研究結果取得のために実験系確立を行い確立後に予備実験を行った。 まず、マンニトールによる血液脳関門破壊時に静脈から投与された非脱分極性筋弛緩薬が脳脊髄液へ移行し、どのように中枢性呼吸調節機構および横隔神経活動に作用するかを調べるための系を確立させた。つまり、安定して成熟ウサギを全身麻酔下に人工呼吸管理しながら、横隔神経活動をモニターすることが可能になった。予備実験として、血液脳関門を通過する非脱分極性筋弛緩薬アトラクリウムおよびコリンアセチルトランスフェラーゼ阻害薬のドネペジルの中枢性呼吸調節機構への作用を計測した。前者は、中枢性呼吸調節機構への作用はないが中枢神経系への痙攣作用を誘発することが明らかになった。後者は中枢性呼吸調節機構を刺激し麻薬の呼吸抑制を拮抗することが明らかになった。両結果は、既に後述の論文として発表を行った。また、全身麻酔・人工呼吸した成熟ウサギ大槽から脳脊髄液を採取する方法を確立した。HPLCを用いた計測は、測定条件のオプティマイゼーションを継続して行っている。
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Research Products
(2 results)