2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791483
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
岡本 亜希子 弘前大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (60436037)
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Keywords | 前立腺癌 / 神経浸潤 / 接着因子 |
Research Abstract |
前立腺癌は神経に沿って進展して被膜外浸潤すると考えられており、perineural invasion(PNI)は前立腺癌の播種に関して最も重要なメカニズムである。前立腺癌細胞と神経細胞の接着は前立腺癌進展のgate wayと考えられていが、その分子機構は解明されていない。本研究では、PNIに関与する前立腺癌細胞側および神経細胞側の責任分子を同定することを目的として、両細胞の共培養によって培養液中に分泌されるタンパク質のプロテオミクス解析と細胞表面分子のphage displayの二つの方法でから責任分子を同定するという方法で解析を進めている。 H22年度の計画 1)前立腺癌細胞株とSchwann細胞を共培養し培養液中に分泌されるタンパク質をプロテインチップで検索する。 <研究の成果> ヒトSchwann細胞がドナー確保困難で未納状態のため、予備実験としてラット神経細胞株PC12を用いて検討を行った。前立腺癌細胞Du-145株とPC12細胞とでChemotaxis assayを行い、培養上製を用いてprotein profilingの検索を試みている。 2)前立腺癌細胞株とSchwann細胞を共培養した場合の膜結合型タンパク質の変化をphage display random library法で検索する。 <研究の成果> 共培養の条件検討中であり、条件設定後にphage display random library法で検索する予定である。
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