2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791483
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
岡本 亜希子 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60436037)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / 神経浸潤 / phage display |
Research Abstract |
前立腺癌は神経に沿って浸潤すると考えられており、神経浸潤(perineural invasion:PNI)は前立腺癌の播種に関して重要なメカニズムと考えられている。PNIを伴う前立腺癌は再発しやすく前立腺癌細胞と神経細胞の接着は前立腺癌進展のgate wayと考えられているものの、PNIに関する分子機構は解明されていない。よって本研究では、PNIに関与する神経細胞側の責任分子を同定することを目的として、神経細胞によって分泌される因子の解析と神経細胞表面分子の解析を行った。 結果:1)ヒトSchwann細胞のドナー確保が出来ず未納状態のため、ラット神経細胞株PC12を用いて検討を行った。ラット由来神経細胞株PC12と前立腺癌細胞株DU145の共培養にて遊走能、浸潤能の亢進が認められた。2)脳由来神経細胞の初代培養:Human Neuronが高濃度に分泌するサイトカインとしてSDF-1が同定された。SDF-1のレセプターはCXCR4受容体であり、前立腺癌はCXCR4受容体を発現していることから、前立腺癌のCXCR4/SDF-1は、癌転移の遊走・侵襲に直接関与しているこ可能性を示唆する結果であった。3)DU145 cDNAライブラリーを作成し、Phage display法によるHuman Neuronの細胞表面結合分子のスクリーニングを行った結果、Integrin-alphaが同定された。今後更なる解析が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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