2010 Fiscal Year Annual Research Report
癌間質由来KGFを標的とした再燃前立腺癌の新規治療戦略
Project/Area Number |
21791499
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
石井 健一朗 三重大学, 大学院・地域イノベーション学研究科, 研究員 (90397513)
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Keywords | 前立腺癌 / 癌間質モデル / KGF/FGF-7 / 線維芽細胞 / 筋線維芽胞 / α_1ブロッカー / 細胞周期阻害 / IL-6 |
Research Abstract |
本年度は、癌間質モデルurogenital sinus mesenchyme (UGM)の代替細胞である市販の正常ヒト前立腺ストローマ細胞PrSC(Lonza社)について、本邦で臨床使用されている前立腺肥大症治療薬(α_1受容体遮断薬)の影響を検討した。 【検討1】代表的なα_1受容体遮断薬のうち、NaftopidilはPrSCの細胞増殖を強く抑制したが、TamsulosinおよびSilodosinによる増殖抑制作用は認めちれなかった。 【検討2】α_1受容体遮断薬は、PrSCにおけるKGF/FGF-7およびIGF-I mRNA曲産生に影響しなかった。 【検討3】α_1受容体遮断薬によりPrSC由来IL-6のタンパク質量が有意に減少した。 【検討4】ヒト前立腺癌細胞E9+PrSCのin vivo腫瘍形成は、Naftopidilにより有意に抑制されたが、TamsulosinおよびSilodosinによる腫瘍形成の抑制作用は認められなかった。 以上から、α_1受容体遮断薬はPrSCにおけるKGF/FGF-7産生に影響しないものの、PrSCの細胞増殖およびIL-6産生を強く抑制しその結果、in vivo腫瘍形成の抑制に関与しているものと考えられた。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Naftopidil, a subtype selective alphal-adrenoceptor antagonist, suppresses human prostate tumor growth by altering interactions between tumor cells and stroma.2011
Author(s)
Hori Y, Ishii K, Kanda H, Iwamoto Y, Nishikawa K, Soga N, Kise H, Arima K, Sugimura Y.
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Journal Title
Cancer Prevention Research
Volume: 4
Pages: 87-96
Peer Reviewed
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