2009 Fiscal Year Annual Research Report
造精機能獲得におけるSertoli細胞の遺伝子変化の解明
Project/Area Number |
21791515
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
梅本 幸裕 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 助教 (80381812)
|
Keywords | mRNA / clusterin / protamine2 / WNT5A / 造精機能 / sertoli cell / leydig cell / 停留精巣 |
Research Abstract |
造精障害モデルとして妊娠ラットにフルタミドを投与しての片側停留精巣ラットおよび手術により片側精巣を挙上したラットを作成した。このモデルラットを4週齢、6週齢、12週齢それぞれにおいて精巣および精巣上体精子からのmRNA抽出。ラットでのプライマーであるclusterin, protamine2, WNT5Aの3種のmRNA測定を行った。 停留精巣モデル患側精巣からは造精機能が均一に週齢とともに傷害され、12週齢ではJohnsen's score7であった。健側においては造精機能に異常は認めなかった。また精巣組織でのmRNAの発現変化も同時に検討を行った。Clusterinの発現については6週齢までは患側、健側と変化は認めなかったが、12週齢で左右差を認めた。protamine2, WNT5Aについては停留精巣において全期間発現の低下を認めた。精巣でのprotamine2、WNT5A、clusterinの発現を免疫染色にて確認した。protamine2の発現は陰嚢内に下降した精巣では精子細胞において陽性に反応した。しかし停留精巣においては全く発現していなかった。WNT5Aはleydig cellにおいて健側、患側精巣ともに陽性を示した。clusterinはsertoli cellにおいて発現を認めたが、患側である停留精巣側の精細管内に強く発現を認めた。 現在までにWNTの変動が認められているため、今後この機能解析を進めていく予定である。
|
Research Products
(2 results)