2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791540
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高田 恵子 Yamagata University, 医学部, 助教 (70375343)
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Keywords | 閉経後女性 / 内臓脂肪 / PPARγ |
Research Abstract |
本研究の研究目的は、臨床検体を用いた研究として、閉経前後の女性の皮下脂肪と内臓脂肪を比較し、PPAR (peroxisome proliferator-activated receptor)γやER (estrogen receptor)の蛋白および遺伝子発現のパターンを解析し、次に基礎研究として皮下脂肪・内臓脂肪の各々におけるPPARγの発現および活性に対するエストロゲンの関与を明らかにするとともにそのメカニズムを解明することである。 当初の研究実施計画としては、平成21年度にはおもに臨床検体を用いた研究を進める予定であり、産婦人科開腹手術時に、閉経前後の女性の皮下脂肪および内臓脂肪として大網脂肪を採取し、それぞれ脂肪組織でのマクロファージの浸潤の程度、脂肪細胞のサイズ、PPARγ、ERの蛋白および遺伝子発現を調べ、閉経前後で違いがあるか否か、皮下脂肪と内臓脂肪で違いがあるか否かを検討する計画であった。 現在、産婦人科の開腹手術時に同意の得られた患者20名(有経女性5名、閉経後女性15名)から皮下脂肪、大網脂肪を採取し、これらの女性の臨床データ(血清脂質、体脂肪率、BMIなど)を収集した。基礎研究としては、皮下脂肪、大網脂肪それぞれにおけるPPARγ、ERなどの発現についてRT-PCRにて解析中である。また、脂肪組織をHE染色、免疫染色し、脂肪細胞の大きさとマクロファージの浸潤の程度を解析中である。また、臨床データの解析を進めている段階である。
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