2009 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠高血圧症候群の病態解明-サイトカイン分泌に対するオートファジー応答の観点から
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21791546
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
中島 彰俊 University of Toyama, 大学院・医学薬学研究部, 助教 (00436792)
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Keywords | オートファジー / 妊娠免疫 / 妊娠高血圧候群 / サイトカイン / 低酸素 |
Research Abstract |
i) EVTセルライン(HTR8/SV40-neo)におけるオートファジー(AtP)不応細胞の確立を行った。ストレス(低酸素・低栄養)下での浸潤実験を行い、低酸素ストレスを模倣したCoCl2と2%O2での浸潤能を比較し、CoCl2または2%O2のどちらにおいてもコントロールと比較し、AtP欠損細胞において浸潤能が低下することを確認した。また、低酸素刺激における浸潤能の低下はMMP9低下によるものであることを明らかにした。さらに低酸素下細胞内ATP濃度がAtP欠損細胞でコントロール細胞中に比し、有意に低下すること。また、ATP付加により、低酸素下のAtP欠損細胞でのみ、浸潤能が回復することを明らかにした。それに伴う、オートファジー関連因子のタンパク発現を検討したところ、CoCl2下HIF-1a発現が2%O2下より有意に亢進しており、HIF-1aあるいはその関連蛋白が、浸潤能の調節に寄与している事が示されたが、詳細は今後検討予定である。現在はGenechip解析による遺伝子発現の解析から、浸潤能関連因子をPick upし、今後の解析に反映させるところである。
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