2010 Fiscal Year Annual Research Report
顕微授精後受精障害症例に対する治療的な人為的卵活性化法の有効性に関する検討
Project/Area Number |
21791568
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
菅沼 亮太 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30528211)
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Keywords | 体外受精 / 顕微授精 / 受精障害 / 人為的卵活性化法 |
Research Abstract |
前年度研究結果から、卵細胞質内精子注入法(Intracytoplasmic sperm injection : ICSI)後の受精障害卵の発生補助の目的において、人為的卵活性化を併用する場合、より早期の併用が効果的である可能性が示唆され、ヒト卵でのICSI後の受精障害を早期に診断する方法について検討を継続して行っている。 1.動物モデル(マウス^※)を用いた動物実験の結果から、第2極体放出判定により、その後の受精を予測し、受精障害と判定された卵子に人為的卵活性化を併用することで胚発生を補助出来る可能性が示唆された。ヒトでは、ICSI後4時間で第2極体放出判定(受精予測)が可能であることが示唆される知見を得ている。診断効率を高めるべく、臨床データの蓄積を行っている。 2、ヒトICSI後受精障害症例(精子中の卵活性化因子が障害されていると推定される症例)と診断された患者に十分なインフォームドコンセントを文書にて得たのち、治療後の余剰精子を前年度から合計して5名分凍結保存した。同症例から得た精子を用いて、卵活性化能・染色体異常率・人為的活性化刺激の影響 等について検討中である。 ※Alkirated Imino sugars摂取後の雄マウスは精子形成が障害され、精子頭部奇形、精子運動性障害、卵子透明帯通過時に必須のアクロソーム酵素形成障害をきたし一過性の不妊症となる。また卵活性化因子の障害も示唆されている。
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Research Products
(6 results)