2009 Fiscal Year Annual Research Report
鼻性NK/T細胞リンパ腫におけるEBウイルス膜蛋白の制御機構と機能解析
Project/Area Number |
21791583
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
高原 幹 Asahikawa Medical College, 医学部, 助教 (50322904)
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Keywords | Epstein-Barr virus(EBV) / 鼻性NK / T細胞リンパ腫 / Latent Membrane protein 1(LMP1) / サイトカイン / IL-10 / CD25 |
Research Abstract |
鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株SNK6は、IL-10,15刺激にて著名なLMP1発現亢進を、IL-2、INF-γでは中程度の発現亢進を認めた。また、他のEBV陽性NK細胞株であるSNK1やKAI3でも同様なLMP1の発現調節が認められた。またSNK6はINF-γやIL-10を産生し、その中和抗体存在下で著名にSNK-6のLMP1発現が低下した。またサイクロヘキサマイド(CHX)の検討にてINF-γやIL-10は直接的にLMP1の発現を亢進することが判明したが、IL-2に関しては間接的な関与であった。更なる検討にて、IL-2によりINF-γやIL-10の発現が亢進し、中和抗体を使用すると同様にLMP1の発現が低下した。従ってIL-2はINF-γやIL-10の介在においてLMP1の発現を増強している可能性が示唆された。LMP1の機能においてはIL-10刺激により細胞増殖能は亢進しなかった。しかし、Bリンパ球由来EBV陽性細胞株においてLMP1により発現が増強されることが知られるCD25やCD54の発現がIL-10刺激にて亢進することが判明した。この現象はEBV陰性NK細胞株では認められないため、これらの発現亢進はLMP1を介している可能性が示唆された。CD25はIL-2の感受性を亢進させることが知られており、本細胞株においても同様の作用を持つ可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)