2010 Fiscal Year Annual Research Report
立体画像表示を用いた内視鏡下鼻内手術トレーニングシステムの開発
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21791650
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
飯村 慈朗 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60317930)
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Keywords | 内視鏡下鼻内手術 / ナビゲーション / 複眼硬性直視鏡 / 複眼硬性斜視鏡 / トレーニングシステム / 手術シュミレーション |
Research Abstract |
本研究は、ステレオナビゲーションを用いて手術を行い、得られた臨床データから、内視鏡手術のための有効な手術トレーニングシステムを開発することが目的である。本年度は昨年度施行したステレオナビゲーション臨床実験結果からステレオナビゲーションの改良をした。 ステレオナビゲーションの術中誤差は3~4mmであり、より精度を向上させる必要があった。そのため術前CT撮影時に深部方向の鼻内点に印を付け、術中のレジストレーション点として追加した(当院倫理委員会承認)。そうすることにより術中誤差を少なくすることが出来た。しかし複眼硬性内視鏡が直視鏡だけでは対応困難な症例があり、複眼硬性斜視鏡の開発を試みた。まずは単眼硬性斜視鏡による透過表示ナビゲーションのシステムを構築した。 複眼硬性直視鏡によるステレオナビゲーションにより、安全かつ的確に高度な手術操作ができた。今後は複眼硬性斜視鏡による手術も施行し、対応可能な症例を増やしていく。そして得られた臨床データを解析することにより、バーチャル手術シュミレーションが行えるようにする。 バーチャル手術シュミレーションは、現場の体験でしか教えられなかった手術教育を擬似体験させることができ、内視鏡手術に熟練するまでの時間を短縮させる。さらには手術時副損傷を減少させることができると考える。このような手術トレーニングシステムを開発することは、手術手技のトレーニング効率を飛躍的にあげ、より安全に手術を施行できるようにすると期待できる。
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