2010 Fiscal Year Annual Research Report
頭頸部癌における抗癌剤感受性と癌幹細胞の治療法開発
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21791660
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 秀典 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (70470169)
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Keywords | FDG-PET / FDG-PET/CT / 治療抵抗性 / 抗がん剤感受性 / 癌幹細胞 / 頭頚部癌 |
Research Abstract |
平成22年度は、頭頚部癌における抗癌剤感受性と癌幹細胞の治療法開発のために、まず「頭頚部癌の治療抵抗性症例に対する治療開発の研究」という臨床研究課題名で、名古屋大学医学部付属病院倫理委員会にて承認をえた上で研究を遂行した。FDG-PET/CT撮影症例の根治手術時に切除検体から、一部分の組織を採取し、FDG-PET/CTによる集積と予後との関連を臨床病理学的に分析している。その中で、研究の成果としてFDG集積の成因や治療抵抗性の分析のために、よりFDG-PET/CTの特徴に沿った組織採取法を新たに開発した。次に、「FDG-PETやFDG-PET/CTによる頭頚部の予後予測に関する研究」という臨床研究課題名で名古屋大学医学部付属病院倫理委員会にて承認をえた上で研究を遂行した。FDG集積と予後との関連を臨床学的な側面から癌の治療抵抗性を主に分析している。第28回東海頭頚部腫瘍研究会にて「下咽頭癌におけるFDG集積」の演題名で口演発表を行い、FDG集積と下咽頭癌症例の予後との関連を明らかにし、論文作成中である。また、平成22年度日耳鼻中部連合会にては、「口腔扁平上皮癌におけるFDG集積は、腫瘍の厚みや浸潤の深さ、さらにBcl-2発現と関連する」との演題名で口演発表を行った。FDG集積と臨床学所見や病理学所見、さらに免疫組織学的所見とを比較分析することにより頭頸部癌における治療抵抗性の成因の新たな知見を得たので、その研究成果を発表した。
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Research Products
(1 results)