2011 Fiscal Year Annual Research Report
斜視手術後の外眼筋および筋周囲組織瘢痕化に関する研究
Project/Area Number |
21791703
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
白井 久美 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70326370)
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Keywords | 斜視手術 / 外眼筋 / 瘢痕 |
Research Abstract |
ラット外眼筋を摘出し、10%牛胎児血清添加培養液で培養した。 分化の検討 各種サイトカイン(TGFβ1、TGFβ2、IGF1、IGF2)による筋細胞の分化を免疫染色で検討した。コンフルエントに達した筋細胞に、各種サイトカインを添加し、24時間後、線維化のマーカーであるαSMA、vimentin、筋のマーカーであるDesminの発現に影響するか否か検討した。αSMAやvimentinは発現しておらず、myofibroblastic cellへの分化は示唆されなかった。Desminの発現はサイトカインを添加しても減弱しておらず、サイトカインによる影響はみられなかった。 さらに0.04%MMCを添加群、非添加群を作成し、αSMA、vimentin、Desminの発現の差について検討するした。両群で差はみられなかった。 細胞遊走の検討 コンフルエントに達した筋細胞にシリコン針を用いて欠損部を作製し、各種サイトカイン(TGFβ1、TGFβ2、IGF1、IGF2)添加による欠損部の閉鎖の状態を観察し、これらサイトカインの細胞遊走に対する影響を検討した。欠損部の閉鎖において、各種サイトカイン添加しても変わらず、サイトカインによる影響はみられなかった。 増殖能の検討 筋細胞を96穴プレートにサブコンフルエントになるまで培養し、各種サイトカイン(TGFβ1,TGFβ2,IGF1,IGF2)を添加して24時間暴露し、アラマーブルーを添加し吸光度を測定した。TGFβ添加で細胞増殖能は抑制され、IGF添加で細胞増殖能は亢進した。
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