2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791722
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
松岡 雅人 関西医科大学, 医学部, 助教 (20509575)
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Keywords | 糖尿病網膜症 / 血管内皮細胞増殖因子 / 血管新生 / アストロサイト |
Research Abstract |
平成21年度では、高酸素負荷虚血網膜症モデル及びレーザー誘発網膜静脈閉塞症モデルを作成し網膜無血管領域におけるastrocyteやfibronectin局在について検討することを目標とした。その局在を検討した結果、高酸素負荷虚血網膜症モデルマウスの網膜では、fibronectinは網膜血管に一致した部位に検出され、網膜血管が消失している網膜無血管領域ではfibronectinは検出されなかった。このことから、網膜無血管領域に再度網膜血管網を構築するには、fibronectinを再発現させる必要があると考えられた。astrocyteについては、マーカーであるPDGFレセプターαで蛍光染色したが、検出できなかった。adultマウス正常網膜でも検出できず、検出方法に問題があると考えられた。 平成22年度では、astrocyteの検出にs-100やGFAPなど複数のマーカーを用いたが、免疫組織染食やウェスタンブロット法でも検出できなかった。 astrocyteは胎児期から網膜の発達と共にその局在や存在部位、発現蛋白を変化させている事がラット網膜で確認されている。ヒトやマウスでも同様であると考えられている。今後はマウスの週齢に応じたマーカーを使用し、免疫組織染色にて検討予定である。正常マウスだけでなく、astrocyte誘導蛋白であるPDGFα発現マウスでも同手法を用いて、astrocyteの発現、局在を検討予定である。
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