2009 Fiscal Year Annual Research Report
緑内障モデルマウスにおけるG-CSFの神経保護効果
Project/Area Number |
21791723
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
南野 桂三 Kansai Medical University, 医学部, 助教 (40509585)
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Keywords | 緑内障モデルマウス / 虚血再還流障害 / G-CSF / 神経保護 / アポトーシス / TUNEL染色 / ウエスタンブロット / 抗アポトーシス因子 |
Research Abstract |
8週齢SDラット雄を用いて30分、45分、60分の虚血時間にて虚血再還流障害モデルを作成し、1週間後に組織学的にその変化をみたところ、虚血時間が長いほど網膜内層の非薄化が著明であった。次にGranulocyte-Colony stimulating factor (G-CSF)を用いてその保護効果について検討した。G-CSFは一般的には骨髄移植前に、骨髄中の幹細胞を末梢血へ移動させて血中顆粒球を増やすために広く人体にて使用されている薬剤であるが、近年その神経保護効果が脳梗塞、脳出血、脊椎損傷、パーキンソンなど種々のモデル動物において報告されている。60分の虚血による虚血再還流モデルでは網膜内層変化が不可逆的に著明におこるため、治療効果をみるのには45分の虚血時間のモデルを使用し、モデル作成1週間後に検討した。組織学的には、神経節細胞層の細胞数と内境界膜から内顆粒層の厚さ/外顆粒層の厚さの比において、保護効果がみられた。TUNEL染色にてアポトーシス細胞を調べると、モデル作成24時間後には無治療群では治療群よりも網膜内層に多くのTUNEL陽性細胞を認めた。1週間後には網膜外層において同様の変化がみられた。その機序として抗アポトーシス効果に注目し、種々の抗アポトーシス因子についてウエスタンブロットを用いて調べる予定である。
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Research Products
(4 results)