2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791742
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山脇 聖子 京都大学, 医学研究科, 時間雇用教職員 (70378777)
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Keywords | ケロイド / 糖鎖 / GAG |
Research Abstract |
前年度の染色結果より、ケロイド組織において、体調のコンドロイチンA,B,C(CSA,CSB,CSC)が蓄積していることが考えられたため、それを確かめるべく、HPLCを用いて二糖解析を実施した。其の結果、その結果、ケロイド組織に蓄積しているGAGで最も多いものは、CSB(別名デルマタン硫酸)であり、次いでCSA,Cであった。このことは、前年度の染色結果とよく相関するものであった。このように、病変部に大量に蓄積しているGAGであるCSが、ケロイド構成細胞にどのような影響を持つかを調べるため、ケロイド病変部よりexplant法にて線維芽細胞を採取して実験を行うこととした。ケロイド由来線維芽細胞の培地にCSを添加して、細胞増殖に影響をMTTアッセイにて調べたところ、CSを添加した群のほうが細胞増殖が促進される傾向にあった。ケロイド病変の特徴のひとつとして、増殖した線維芽細胞があげられるが、今回の実験結果は、ケロイドに過剰蓄積したCSが、病態形成に加担する可能性について示唆したものであり、ケロイドの病態解明につながるものと期待できる。
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