2010 Fiscal Year Annual Research Report
口腔扁平上皮癌のインターフェロン耐性を克服するための分子基盤の確立
Project/Area Number |
21791812
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
関根 圭輔 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00323569)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / インターフェロン / 細胞周期 / Rb / サイクリン |
Research Abstract |
これまでに申請者は、ヒト扁平上皮癌細胞HSC-2においてIFNγによりCyclinA2(CcnA2)およびCdk2などが抑制され、細胞増殖抑制されることを見いだした。この時、IFNγによる細胞増殖抑制がIFNγの主要なシグナル分子であるSTAT1を介していることを明らかにした。更にIFNγ依存的なCcnA2およびCdk2の発現抑制がRb依存的であることを示している。 本年度はIFNγ依存的に発現が上昇する細胞増殖制御関連因子の発現を解析した。複数の細胞増殖制御関連因子の発現変化を解析し、サイクリン遺伝子の発現を直接制御するE2Fの発現抑制とcMycの機能を抑制するタンパク質の発現が上昇することをみいだした。一方で、MycファミリーのcMyc, N-Myc, L-Mycの発現はほとんど変化しなかった。これらタンパク質の発現は細胞増殖抑制作用を持つTGFβにより制御されることから、次に、TGFβの発現制御を介した間接的な作用である可能性を検討した。HSC-2細胞にTGFβを添加したところTGFβによるこれらタンパク質の発現上昇は見られなかった。よって、細胞増殖制御関連因子の発現制御はIFNγによる直接作用であることが明らかとなった。更に、これら細胞増殖制御関連因子の発現制御がIFNγによるRbの抑制の結果として起こるのかIFNγが直接制御するのか検討した。するとIFNγによる細胞増殖制御関連因子の発現制御はRbの機能を阻害した際にも観察されたため、直接作用であることが明らかとなった。
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[Journal Article] Multiple Biological Complex of Alkaline Extract of the Leaves of Sasa senanensis Rehder.2010
Author(s)
Sakagami H, Zhou L, Kawano M, Thet MM, Tanaka S, Machino M, Amano S, Kuroshita R, Watanabe S, Chu Q, Wang QT, Kanamoto T, Terakubo S, Nakashima H, Sekine K, Shirataki Y, Zhang CH, Uesawa Y, Mohri K, Kitajima M, Oizumi H, Oizumi T.
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Journal Title
In Vivo
Volume: 240
Pages: 735-743
Peer Reviewed
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