2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791828
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
今井 優樹 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 講師 (30440936)
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Keywords | 口腔癌 / 補体 / 抗体 |
Research Abstract |
申請者は、前年度の研究において、MUC1特異的モノクローナル抗体は口腔癌の標的化には有効だが、抗体単独での抗体免疫療法では有効性が見られないことを明らかにした。そこで、新規口腔癌治療薬を開発するため、副作用が少なく、口腔癌細胞を強力に破壊できる3つの機能を持った遺伝子組み換え三重機能抗体(Tri-functional antibody ; TFA)を作製することを試みた。まず、口腔癌に高頻度に発現する腫瘍抗原MUC1に対する抗体BCP8を産生するハイブリドーマからmRNAを単離し、cDNAを合成後、5'RACE法により増幅した後、クローニングを行い、抗MUC1抗体BCP8の可変領域の遺伝子配列を決定した。また、三重機能抗体のもう一つの機能である、補体制御膜因子CD59の阻害機能は、CD59機能阻害抗体1F5の抗原認識部位である可変領域を用いた。こちらも抗体産生ハイブリドーマからmRNAを単離し、cDNAを合成後、5'RACE法により増幅した後、クローニングを行い、1F5抗体の可変領域の遺伝子配列を決定することができた。さらに、ヒトLCL細胞よりmRNAを単離し、cDNAを合成後、ヒトIgG1の定常領域と、ヒト軽鎖であるκ鎖の定常領域を認識するプライマーを設定して、定常領域遺伝子配列を決定した。これら決定した各種遺伝子を組み合わせ、BCP8の可変領域cDNAにヒト型IgG1抗体に組み込んだ、ヒト型抗MUC1抗体の発現ベクター(huBCP8H)を構築した。
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Research Products
(6 results)