2009 Fiscal Year Annual Research Report
エナメル芽細胞におけるShhおよびBmpシグナルのクロストークと歯の再生への展望
Project/Area Number |
21791838
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高橋 里美 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部附属病院, 非常勤講師 (40451918)
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Keywords | 歯の再生 / Sonic hedgehog / Bone morphogenetic protein / Smad / Gli / エナメル芽細胞 / Wnt / クロストーク |
Research Abstract |
Shh(Sonic hedgehog)は、歯の発生過程において、シグナルセンターであるエナメルノットに強く発現しており、エナメル芽細胞分化において重要な働きを担っていると考えられているが、その機能の詳細はいまだ不明である。これまでに、株化エナメル芽細胞ALC(Ameloblast-like cells)において、Shhのシグナル分子であるGli1の強制発現により、エナメル芽細胞の分化マーカーであるアメロジェニン、アメロブラスチンなどのエナメルマトリックスタンパク発現が亢進することを明らかにした。すなわち、エナメル芽細胞の文化においてもShhは重要な働きを担っている。また、ShhはBmp(Bone Morphogenic Protein)の発現を亢進させ、さらにBmpはエナメル芽細胞分化を促進する。今回、BmpはALCにおいてShh発現を亢進することを明らかにした。ShhとBmpはお互いにお互いの産生を亢進させ、エナメル芽細胞の分化を誘導している。ところで、歯の発生においてShhと並んで重要なシグナル分子にWntがある。肢芽発生においても重要なこの二つの因子のエナメル芽細胞分化における作用についてはいまだ明らかではない。今回、ALCにおいてWntシグナルが発現していることが明らかになった。今後さらに、Shhシグナル、BmpシグナルとWntシグナルのクロスネットワークについて検討する予定である。
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[Presentation] nduction of IL17 synthesis in the experimentally-induced murine periapical lesions2010
Author(s)
Kawashima N., Xu J., Suzuki N., Zhou M., Wei S., Takimoto K., Koizumi Y., Takahashi S., Suda H.
Organizer
Spring Scientific Meeting of Korean Academy of Endodontics
Place of Presentation
BEXCO, Busan, Korea
Year and Date
2010-03-27
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