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2010 Fiscal Year Annual Research Report

FEAとCT画像解析に基づくメカニカルストレスと骨代謝反応に関する検討

Research Project

Project/Area Number 21791878
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

重光 竜二  東北大学, 病院, 医員 (00508921)

Keywordsインプラント / FEA / メカノバイオロジー / 骨代謝反応
Research Abstract

研究目的であるインプラント周囲骨代謝に影響を与える応力成分の解明および患者個々に対応するインプラント設計最適化アルゴリズムの確立を目指して、本年度はインプラント機能時の骨内応力動態の解明を行った。具体的には,インプラント治療を受けた患者のCTデータおよび咀嚼運動中の経時的口腔内実測荷重を用いて有限要素解析を行い、昨年度までに明らかにした最大かみしめ時のみならず咀嚼運動中のインプラント周囲骨において発生する応力の解明を行った。さらに、インプラント埋入方向および経時的に変化する口腔内実測荷重ベクトル、これらがインプラント周囲骨における応力集中に対して与える影響の考察を行った。インプラント周囲骨における応力評価に際しては一般的な数値解析に用いられている局所的な最大応力値のみならず応力の空間的な分布を考慮して、インプラント周辺の応力集中領域における平均応力値・応力集中領域の体積量、これら2種類の評価値を用いた。解析結果からインプラント埋入方向を最大かみしめ時の荷重ベクトルに一致させることにより、最大かみしめ時のみならず咀嚼運動中の応力集中も緩和されることが明らかになった。これは咀嚼運動中の各インプラントにおける最大荷重ベクトルが、最大咬みしめ時の荷重ベクトルと同様の方向に収束していることに起因していた。インプラント方向がインプラント周囲骨における応力発現に対して影響を与えることはこれまでにも報告されているが、被験者口腔内で実測された三次元荷重を用いた解析により咀嚼運動中の応力動態を明らかにしている点において、本研究は臨床的状況下における口腔内のシミュレーションとしての信頼度が高い。本研究により得られた知見は患者個々の口腔内状況に適したインプラント設計を行うための診療支援ツールへの応用が期待できる。

  • Research Products

    (4 results)

All 2010 Other

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 有限要素法を用いた歯科インプラント義歯の顎骨内応力解析2010

    • Author(s)
      重光竜二
    • Journal Title

      日本機械学会2010年度年次大会講演論文集

      Volume: 5 Pages: 25-26

  • [Presentation] 口腔内実測荷重を用いたインプラント埋入方向の決定と顎骨内応力動態2010

    • Author(s)
      松本哲哉、重光竜二
    • Organizer
      日本顎口腔機能学会
    • Place of Presentation
      埼玉
    • Year and Date
      2010-11-07
  • [Presentation] 有限要素法を用いた歯科インプラント義歯の顎骨内応力解析2010

    • Author(s)
      重光竜二、松本哲哉
    • Organizer
      日本機械学会
    • Place of Presentation
      名古屋
    • Year and Date
      2010-09-06
  • [Remarks]

    • URL

      http://130.34.219.58/works21.html

URL: 

Published: 2012-07-19  

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