2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791886
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
昆 はるか 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (40447636)
|
Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 頭頸部痛 / 顎関節症 / 頭部運動 |
Research Abstract |
頭頸部痛患者と顎関節症患者を比較し,鑑別に有用となるデータを探すことを目的に本研究は行った. 顎関節症IIIa型の患者では,これまで他の研究グループが示している鞭うち症患者にみられる特徴と異なる傾向のあることを明らかにした.具体的には,習慣性開閉口運動を行わせる際,最初の開口時には頭部と下顎の動きはじめるタイミングに健常者と相違がみられるということである(Cranio 2012,272-279).しかしながら,本研究は顎関節IIIa型患者,鞭うち症患者,健常者を比較はできておらず,今後はその点を追究したい.さらに,顎関節症患者の頭部回転中心についてはこれまで報告がないが,健常者と比較し,その頭部回転中心がばらつく傾向にあることが明らかになった.これについては,Journal of Biomedical Graphics誌に報告予定である.また下顎の機能運動時には頭部のみならず,体幹も協調して運動していることを金城らとともに明らかにした(顎機能誌2012,115-124) 顎運動を測定するにあたり,欠損歯が多いことで測定ができない患者が散見された.そのため,新たに歯牙がなくても顎運動や頭部運動を測定可能かを模索するため,モーションキャプチャを用いたトライアルも並行して行った.モーションキャプチャーは皮膚上に標点を貼付するため,歯牙に標点を貼付するよりも測定精度を得るのが難しいため,当初予定していた習慣性開閉口運動では運動量が小さすぎ,頭部の動きを測定することが難しいことが判明した.従って,被験運動は大きい開口量の運動(食物取り込み運動)とし,皮膚上の点でも頭部と下顎の動きがある程度評価可能という結果を得た.これらは,第48回の日本顎口腔機能学会で成果発表を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)