2009 Fiscal Year Annual Research Report
データベースに基づく欠損歯列拡大のシュミレーションモデルの構築と患者指導への応用
Project/Area Number |
21791889
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松田 謙一 Osaka University, 大学院・歯学研究科, 助教 (80448109)
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Keywords | 補綴歯科 / 欠損拡大 / 抜歯 / データベース / シュミレーション / 疫学 |
Research Abstract |
本研究は、欠損補綴治療が終了した症例の残存歯の生存について臨床データを収集・蓄積し、データベースを構築すること、また欠損拡大に関連する因子について検対することを目的としている。本年度の計画は後ろ向き研究として大阪大学菌学部付属病院の過去5年間の症例2000ケースを同標に診療録やレントゲンから出来る隈り多くの臨床データを収集・整理し、データベースを構築すること。得られた調査項目を整理し、必要なデータや効率的なデータ収集の方法の検討を行うこと。データベースソフトを用いて入力しやすいインターフェイスを作成し、今後も臨床データを継続的に蓄積できる環境を整備することなどが主な計画であった。まず本年度前半には必要なPCやソフトのセットアップやデータ保存のためのサーバーの整備等を行い、セキュリティの確保されたデータの保存先を確立した。その後、当院医療情報室と連携して、分析対象となる全診療録の中から条件を満たすケースの抽出を行い、まず100ケースのデータの収集を行った。また、データの収集作業と並行して、データベース構築にむけてデータ入力の際の調査票の改善など、臨床データを継続的に蓄積できる環境の整備をすすめた。得られたケースの分析も開始しており、部分床義歯の支台歯はそうでない歯にくらべ、破折による抜歯の割合が高いことや上顎の支台歯は下顎の支台歯にくらべ、失活歯は生活歯にくらべ抜歯される割合が高いことなどが明らかとなるなど、有意義な結果を符つつある。
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