2009 Fiscal Year Annual Research Report
歯学臨床教育支援システムの開発-eラーニング,症例管理システムの開発-
Project/Area Number |
21791894
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鈴木 康司 Okayama University, 病院, 助教 (30304322)
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Keywords | 電子化ポートフォリオ / eラーニング / POMR |
Research Abstract |
本院卒後臨床研修センター歯科部門において電子化ポートフォリオを構築したが,研修歯科医個人に対して指導歯科医からの教育、即ち個人へのフィードバックを想定しており、学習者に有用であると考えられる学習項目等を全研修歯科医へ発信し、共有するためのツールとしては整備できていない.従って,現システムに以下の機能を追加し,コンテンツの検討を行った. <eラーニング機能で公開するコンテンツの検討> これまでに蓄積された電子化ポートフォリオの内容を整理し、研修歯科医自身が必要と感じている学習項目、ならびに指導歯科医が教育上有用と考えている教育項目を検討した.定期的に実施している研修セミナーや実際の臨床における手技を記録し,公開するコンテンツの検討を行った. <症例管理および治療計画立案システムの構築> これまでに構築した電子化ポートフォリオシステムに以下の機能を追加し,症例管理および治療計画立案のトレーニングを行うことができるようにした.患者毎にPOMR(Problem Oriented Medical Record)の記載要領に基づき、以下の項目を入力できるようにした. ・ 基礎データ:患者プロファイル、現病歴、身体的情報、社会的情報、精神的情報、治療に対する希望 ・ 問題リスト ・ 初期計画:問題リストごとに記載 ・ 経過記録:SOAP方式で診療日ごとに記載 ・ 終了時(引継ぎ時)要約:SOAP方式で問題リストごとに記載 ・ 監査修正 これまでにも入力していた日報とリンクし,症例ごとに時系列で振り返り,課題を見直すことができるようになった. また、口腔内写真、レントゲン写真も取り込めるようにした.なお、セキュリティーの面から現在院内ネットワーク(研修センター内)限定で運用を開始した.
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