2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791902
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
本釜 聖子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (60380078)
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Keywords | 嚥下障害スクリーニングテスト / MIセンサ / 摂食・嚥下 / RSST |
Research Abstract |
近年,日本では高齢化が進み,摂食・嚥下障害を有する患者様のリハビリテーションへの関心が高まっている.実際にリハビリテーションを進めていく上で,嚥下機能の客観的評価は非常に重要である. われわれは,今までに磁石とMIセンサ(微小磁場変化を測定できる磁気インピーダンス(MI)効果に基づく磁気センサ)を用いた方法を考案し,簡単な時間波形の分析から簡易嚥下障害スクリーニングテストとして使用できる可能性を示した.本研究の目的は,磁石とMIセンサを応用した自作の計測装置を用いて得られる波形を分析し,嚥下障害のスクリーニング法として自動判定,または,嚥下障害を波形から判別するシステムを構築することにある. 今年度の研究実施計画は,本方法で得られたデータの解析・検討・実用化であった. 今年度は,今までのデータから,テクニカルレポートとして英文にて論文発表を行うた.内容は,(1)頸部皮膚表面に貼付したMIセンサによって嚥下時の喉頭運動を検知するという手法を考案したこと.(2)本方法によって得られた波形がどのように嚥下運動を反映しているかについての検証.(3)MIセンサによって得られた波形の意味と,波形の読み方について.(4)RSSTとの比較・検討.(5)他のスクリーニング検査法との比較.(6)VF,VEと同期記録を行い,本方法の妥当性について.(7)本方法の有用性・簡便性について.さらに,実用化についての考察を行い,発表を行った. さらに,若年者と高齢者,高齢者における義歯の影響について,本方法を用いたRSSTのデータをまとめ,投稿準備を整え,近々,論文発表を行う予定である.
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