2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791921
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
飯田 崇 Nihon University, 松戸歯学部, 助教 (50453882)
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Keywords | fMRI / クレンチング / 無意識 |
Research Abstract |
本年度は研究計画に基づき、fMRIを用いて顎運動をタスクとした実験を行う予備実験として、測定時のパラメーターおよび実験デザインの確立から着手した。顎運動を実験課題としたfMRIによる測定では頭部位置移動量が測定時の問題となる。そこでタスク数およびタスク時間の最適条件を確立するために予備実験を行った。次にその結果を参考とし、以下の実験デザインによってfMRIを用いた実験を行った。被験者のタスクはブロックデザインとし,両側手指の握りしめと歯の噛みしめの2課題をタスクとしてfMRIによる測定を行った。30秒毎のON/OFF期間を8回繰り返し、それぞれの動作を4回ずつ行った。この2つの課題は連続して4回行うこととした。比較対象は両側手指の握りしめと休息時、歯の噛みしめと休息時とし、各課題における賦活部位に関する解剖学的検討を行い、両タスク間での比較検討を行った。両側手指の握りしめでは両側のsensorimotor cortexに賦活を認め、歯の噛みしめでは両側のsensorimotor cortex、supplementary motor cortex、dorsolateral prefrontal cortex、posterior parietal cortexに賦活を認めた。また両課題におけるsensorimotor cortexの賦活部位は異なる位置において認めた。 以上の結果より、歯の噛みしめが手指の握りしめと比較して広範囲な脳賦活となること、およびsensorimotor cortexにおける賦活は過去の報告と同様に運動対象によって異なることが示唆された。
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Research Products
(1 results)