2009 Fiscal Year Annual Research Report
ポリアミド系合成樹脂義歯の適応症の確定とアクリルレジンとの接着について
Project/Area Number |
21791923
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
新保 秀仁 Tsurumi University, 歯学部, 学部助手 (40514401)
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Keywords | 接着 / 熱可塑性合成樹脂 / アクリルレジン |
Research Abstract |
ポリアミド系合成樹脂は弾性に富み,金属製のクラスプを必要としないことから審美性に優れ,金属アレルギーを有する患者にも有効である.また義歯床用軟質材料の中でも吸水性が小さいことから,長期にわたり弾性を維持できる材料である.しかしチェアサイドでのアクリルレジンを用いた修理が不可能なため,支台歯の喪失に対する増歯やリライニングを行うことができない.可撤性の利点である口腔内の変化への対応を容易に行うためには,ポリアミド系合成樹脂とアクリルレジンの接着は必須であると考えられる.そこでポリアミド系合成樹脂の接着に関して実験的検討を行った.プレート状のポリアミド系合成樹脂(バルプラスト,バルプラストジャパン,10.0×10.0×2.0mm)を#600のエメリー紙にて研磨,アルミナサンドブラスト処理し,被着面をテープにて4.8mmに規定した.その後,被着面に置かれたテフロンリング内(直径5.0mm,高さ1.0mm)に接着剤を塗布し,アクリル系義歯裏層材(メタベースM,サンメディカル)を築盛した.接着剤はスーパーボンド(サンメディカル)を使用した.重合後,37℃の水中に24時間浸漬し,サーマルサイクル0回(TC0)と5,000回(TC5000)行った試料を用意した。計測はAUTOGRAPH(AG-IS,島津製作所)を使用してクロスヘッドスピード2.0mm/min.にて引張試験を行った.アクリル系レジンはレジン系セメントであるスーパーボンドを接着材として用いることにより,ポリアミド系合成樹脂に強力に接着することが明らかとなった,特に接着剤としてスーパーボンドのモノマーとキャタリストだけでなくポリマーを加えることの有効性が示唆された.また耐久試験後も接着力の低下は顕著に認められなかったことから,口腔内においても長期間使用できることが示唆された.
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Research Products
(3 results)