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2009 Fiscal Year Annual Research Report

インプラント-骨界面の生物学的安定性の検証

Research Project

Project/Area Number 21791935
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

羽下 麻衣子  The Nippon Dental University, 新潟生命歯学部, 助教 (60535219)

Keywordsインプラント / 骨結合 / 細胞・組織 / 歯学
Research Abstract

歯科インプラント成功の基準の1つとされる"Osseointegration(骨結合)"獲得後も、窩洞形成により傷害を受けた骨がインプラント周囲にわずかに残存している。しかし、傷害を受けた骨が周囲の組織へどのような影響を及ぼすかは解明されていない。今年度は、ラット上顎骨インプラント植立モデルを用いて、傷害を受けた骨を含むインプラント周囲骨組織を免疫組織化学的手法等により検討し、以下のような所見を得た。鍍銀染色(Bodian染色)、Dentin Matrix Protein-1に対する免疫染色から、窩洞形成により核濃縮している骨細胞や骨細胞の消失により空虚となった骨小腔等の骨細胞・骨細管系の変化が確認された。また、TUNEL陽性骨細胞がみられたことから、窩洞周囲では骨細胞のネクローシスとともにアポトーシスが起こっていることが明らかになった。この傷害を受けた骨が吸収され、インプラント周囲骨が線維性骨から緻密骨へ置換していく様子がアザン染色、骨基質タンパクに対する免疫染色で観察されるのと同時に、骨細胞・骨細管系は不規則的から規則的な配列に変化していた。加えて、EPMAを用いた元素マッピング分析で、窩洞形成により低下したインプラント周囲骨の骨基質ミネラルは、傷害を受けた骨が消失するとともに上昇していくことが示された。インプラント植立後、傷害を受けたインプラント周囲の骨は一時的に活発な骨改造を受けると考えられるが、経時的に骨基質の成熟・緻密化した骨へと置換されることで、骨細胞の配列も回復することが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 骨窩洞形成により傷害を受けた骨の性質2010

    • Author(s)
      羽下麻衣子
    • Organizer
      第115回日本解剖学会総会・全国学術集会
    • Place of Presentation
      岩手県民会館
    • Year and Date
      2010-03-30

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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