2010 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌でのCCL22+IDO+樹状細胞による制御性T細胞の誘導とその役割の解明
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21791984
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
渡邉 賀子 浜松医科大学, 医学部, 助教 (10444358)
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Keywords | 扁平上皮癌 / 口腔 / 免疫細胞 / 遊走細胞 / ケモカイン |
Research Abstract |
癌組織中には、様々な免疫担当細胞が浸潤してきていることが知られており、癌免疫療法などに応用されている。免疫担当細胞のひとつである制御性T細胞は、免疫抑制機能に特化したT細胞サブセットとされており、腫瘍組織では腫瘍免疫を抑制することが知られている。口腔扁平上皮癌においても、様々な免疫担当細胞の浸潤を認めるが、制御性T細胞も浸潤している細胞のひとつとして存在することを明らかにした。制御性T細胞はCD4陽性CD25陽性CD69陰性Foxp3陽性で定義されてきたが、近年、制御性T細胞はケモカインレセプターの発現の違いにより、さらに複数の機能的に異なるサブセットに分類されることが明らかになった。そこで、ケモカインレセプターの発現の相違に着目し、研究をすすめた。その結果、制御性T細胞が口腔扁平上皮癌の癌間質に存在すること、制御性T細胞全体の細胞密度は予後に影響しないこと、Th2ケモカインレセプターのひとつであるCCR4陽性の制御性T細胞サブセットにおいて、その細胞密度が増加すると予後が不良になることを明らかにした。CCR4陽性制御性T細胞浸潤が口腔扁平上皮癌の予後に関与することが明らかになったため、癌組織におけるCCR4のケモカインリガンドの発現が予後と密接に関わっていることが考えられ、CCR4のリガンドであるケモカインMDC/CCL22とTARC/CCL17の発現と予後について検討しているところである。
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Research Products
(1 results)