2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21791995
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
村上 純 岡山大学, 岡山大学病院, 助教 (40362983)
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Keywords | 臨床 / 薬理学 / 遺伝子 / 発現制御 |
Research Abstract |
平成22年度については、前年度に引き続き、卵巣摘出術(OVX)による骨粗鬆症モデルマウスを作製するために、卵巣摘出術を様々な方法で検討した。ICR雌性マウス約60匹を購入し(本件以外の研究資金にて)、各個体に卵巣摘出術(OVX)を施行しOVXマウス(高回転型骨粗鬆症モデルマウス)作製。感染などによる障害の生じない手法、より骨粗鬆症を高頻度で生じさせる、高成功率の手法を習得できた。 現在、骨粗鬆症モデルマウスでの骨粗鬆症状態の評価基準の再検討として、作製したOVXマウス数匹より回収した生体サンプルでの様々な評価項目(血清抗体価、同実験動物の血液、主要臓器、骨組織等を摘出し、組織学的解析、生化学的解析など)について、標準値を設定し、骨粗鬆症状態の評価基準とした。本年度はPCR専用コンピューターの故障により、解析に支障が出たため、データ解析用として、急遽、パーソナルコンピューターを購入、導入した。また、撮影用にデジタルカメラレンズならびにSDカードなど各種記録メディアを購入、研究の効率化を図った。 in vivoでの検討と並行して、in vitroでの検討として、DHNAの破骨細胞および骨芽細胞に対する作用の分析を試みた。アルザリンレッド染色を行い、手法条件など、検討している。また、次年度へ向けて、骨粗鬆症マウス由来培養細胞株にDHNAを投与し、DHNA投与に伴う、破骨細胞誘導因子の発現変化を検討すべく、RNA回収した。同RNAは、東レ社の"3D-geneマウス全遺伝子型DNAチップ受託解析"に供する予定である。
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