2009 Fiscal Year Annual Research Report
survivinとNF-κBを分子標的とする口腔癌の複合的治療法の開発
Project/Area Number |
21792006
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
高丸 菜都美 The University of Tokushima, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (40513031)
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Keywords | survivin / NF-κB / 分子標的薬 |
Research Abstract |
【目的】アポトーシス阻害蛋白の1つであるsurvivinは、正常組織ではほとんど発現しないが、多くの癌組織で発現していることが知られている。また、survivinの発現は治療効果、予後等と関連しているとも報告されている。しかし、口腔癌でのsurvivinの発現とそれらとの関連についての報告は少ない。そこで、われわれは口腔扁平上皮癌におけるsurvivinの発現を評価し、さらにsurvivinの発現が浸潤様式および頸部リンパ節転移と関連するか否かについて検討することを目的とした。 【材料及び方法】当科において治療をおこなった口腔扁平上皮癌患者10例の初診時生検材料および手術材料を用い、抗survivin抗体で免疫組織化学染色を行なった。 【結果】口腔扁平上皮癌患者におけるsurvivinの発現率は70%であった。山本-小浜による浸潤様式分類との関連では、YK-4D症例でsurvivinの発現が増強する傾向があった。また、頸部リンパ節転移との関連では、N-症例と比較してN+症例の方がsurvivinの発現が高くなる傾向にあり、転移したリンパ節の癌組織においてsurvivinは強発現していた。 【結論】口腔扁平上皮癌においてsurvivinの発現は増強し、その発現の程度は浸潤様式、頸部リンパ節転移と関連性があることが示唆された。
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Research Products
(1 results)