2010 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌におけるMUC1遺伝子スプライシングバリアントの発現とその意義
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21792020
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
浜田 倫史 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (00444894)
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Keywords | MUC1 / 膜型ムチン / MUC4 / スプライシング異常 / スプライシングバリアント / 口腔癌 / 予後因子 |
Research Abstract |
(1)サンブル採取 本研究は鹿児島大学大学院医歯学総合研究科内の倫理委昌会の承認のうえ、実施された。 60例の口腔癌患者からインフォームドコンセントを得たうえで含嗽液を採取した。方法としては、まず16mlの生理食塩永を30秒間含させ回収したうえで2000rpmで5分間遠心分離し上澄みを廃棄した。これらの細胞ペレットは使用まで-80℃で保存された。 (2)口腔癌における膜型ムチン発現のタンパクレベルでの解明 まずわれわれはMUC1をはじめとする膜型ムチンの免疫組織化学的染色を行った。なかでも、MUC4が口腔癌の予後規定因子であることを見出し、論文として発表した(Hamada T, et al. International Journal of Cattcer, in press)。また、MUC1についても口腔癌の予後との関連性について学会発表を行い、現在投稿準備中である。 (3)含嗽液における解析 口腔瘍症例、全癌病変症例、健常者からそれぞれサンプルを採取し、MUC1のmRNAを検出し得た。現在は各スプライシングバリアントに対するプライマーの作成が終了し、各症例におけるデータを収集、分析中である。また、これらのデータを上記(2)のタンパクレベルでの発現データと比較検討し、さらなる解析を行う予定である。現在継続的に口腔癌患者より含嗽液を採取しており、今後も症例数を増やして解析を継続する予定である。
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Research Products
(3 results)