2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21792038
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
丹羽 崇 Matsumoto Dental University, 歯学部, 助手 (60507680)
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Keywords | 再生療法 / 骨髄幹細胞 / 歯周組織 / インプラント |
Research Abstract |
GMP基準下で培養した骨髄間葉系幹細胞を歯槽骨再生療法に応用し、骨欠損に対する再生医療の標準システムを確立することを目的とし、以下の結果を得た。 1.間葉系骨髄幹細胞の採取・搬送・細胞培養・品質管理・移植手術における手順書(SOP)の作成をした。 2.骨髄幹細胞の培養は信州大学医学部附属病院先端細胞センター(以下CPC)において、15%自己血清添加α-MEMを用いて9mlの骨髄液から得た間葉系細胞を3週間培養して1×10^7個の細胞を得た。 3.CPCからの搬送条件は、遮光、断熱とし、搬送装置の温度は20-25℃(22℃が基本)とした。搬送時間は約2時間で、搬送後生細胞数および細胞生存率をトリパンブルー染色で算定し、培養生存率が90%以上であることを確認した。 4.細胞増殖速度(細胞回収率)を検討し培養条件は約3週間が適正であった。 5.細胞表面抗原の解析をFCMで検討した。骨髄由来間葉系幹細胞の同定には、CD14・34陰性、CD44・105・271陽性であることをFCMで行うことができた。 6.多血小板血漿(PRP)の調整は、1600±10rpm、22±2度にて10分遠心分離後上清をクライオチューブに分注し、使用時までマイナス152度で保管した。 7.本臨床研究は,「松本歯科大学研究等倫理審査委員会」(認可番号第0064号2008年1月31日)と「信州大学医学部医倫理委員会」(許可番号第1191号2008年11月11日)で承認された。 8.骨再生療法の臨床応用として厚生労働省発医政0910第1号の承認を得た。 今後は、これらの結果を臨床応用していく予定である。
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