2009 Fiscal Year Annual Research Report
造血幹細胞移植時の免疫抑制下における3DSを用いた全身的感染予防プログラムの開発
Project/Area Number |
21792073
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
角本 法子 Hiroshima University, 病院, 歯科診療医 (10508104)
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Keywords | 3DS / 感染予防 / 免疫抑制 / 造血幹細胞移植 |
Research Abstract |
本研究は,口腔からの全身的感染を防止し患児のQOLを向上させるために,各患児専用に作製されるドラッグリテーナーと抗菌薬を用いた3DSを応用し,易感染状態にある患児を対象とした全身的感染予防プログラムを開発することを目的としている。本年度は,成人を対象として3DS施行前後の口腔内細菌数および細菌叢の変化について検討した。 対象:健常な成人5名(研究の目的および方法について説明を行い、同意を得た。) 方法:3DSを以下のような一連の流れで行った。 1. 術前口腔内診査 2. 3DS歯科治療:必要に応じ,う蝕や歯周疾患の治療を行い,口腔内感染源を根絶した。 3. PMTC:歯科衛生士が30分以上かけて歯面を機械的に清掃し,バイオフィルムを除去した。 4. 3DSの施行:個人用にドラッグリテーナーを作成し,薬剤を入れて使用した。 診査項目:3DS施行の術前、術中、終了時、術後1カ月および術後3カ月時の計5回にわたり,口腔内細菌数および細菌叢の変化について検討した。これらを3DSの効果の指標として,除菌を行う適切な時期や期間を明らかにした。 研究成果:m-MSB培地,BHI培地,カンジダ培地を用いて口腔内細菌数の変化を検討した。その結果,3DS施行期間を2週間,使用薬剤を1%クロルヘキシジンとした場合に,全ての培地において術中に細菌数が減少した。m-MSB培地,BHI培地の好気培養および嫌気培養では,終了後に細菌数が検出限界以下まで減少し,その効果は術後3カ月経過しても維持された。 以上より,3DS施行期間を2週間,使用薬剤を1%クロルヘキシジンと決定し,次年度以降臨床における検討を行うこととした。
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Research Products
(1 results)