2009 Fiscal Year Annual Research Report
fMRIを用いた咀嚼と脳機能の解明―PRIP分子との関連を考慮して―
Project/Area Number |
21792084
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
安永 敦 Kyushu University, 大学病院, 医員 (80515990)
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Keywords | f MRI / 咬合 / 歯列矯正 |
Research Abstract |
本研究の目的である咀嚼と脳の関連性を解明するにあたり、九州大学病院に設置されている3TMRI装置でのデータの採得、その解析を行った。撮影前に実際にMRI装置に入り、実験の再現を行いタスクの決定などを入念に行った。現在男性2名、女性2名の撮影を終了し、解析中である。現在採得しているデータは、個性正常咬合の被験者に、通常の咀嚼運動(タッピング)及び、意図的に偏側で噛めない状態にした咀嚼運動(タッピング)をしたものである。両者の比較検討は現在進行中であるが、その賦活部位に違いが見て取れた。 実験での被験者数は最終的に20名(男性10名、女性10名)を予定しているが、各データの採得ごとに解析を行い、問題点の検討・改善を重ねて、可及的速やかにタスクの完成を目指す。現時点でも、ほぼ安定したデータが採得出来てはいるが、タスク時の嚥下による頭部の動揺については、データの精度を上げるという意味で、まだ課題が残っている。嚥下のタイミングを検討し、被験者に周知徹底させる。また、事前にトレーニングを重さねておく必要があると思われる。データの解析は、今後採得数を重ねることでさらに精度の高いものにする。また、その解釈については、賦活部位の正確な特定を行い、その臨床的意味と矯正治療との関連性についての検討を行っていく。
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