2010 Fiscal Year Annual Research Report
変異型副甲状腺ホルモン受容体トランスジェニックマウスの受容体機能異常と軟骨異常
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21792098
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
下村 淳子 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (00386286)
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Keywords | PTH/PTHrP受容体 / 遺伝子変異 / マウス / 軟骨 |
Research Abstract |
申請者はこれまでに、平成17,18年度科学研究費補助金において、「Jansen型およびBlomstrand型骨・軟骨異形成症を発症させる変異型PTH/PTHrP受容体タンパクの細胞内局在とシグナリング経路の解析」を行い、Blomstrand型骨・軟骨異形成症の骨格異常がリガンド・受容体の結合能の欠如ばかりでなく、受容体タンパクの局在異常にも起因する可能性を見いだした。また、平成19,20年度科研費補助金において、「PTH/PTHrP受容体トランスジェニックマウスの作成・解析」を行うため、野生型PTH-R遺伝子の受精卵へのmicroinjectionを企業委託として進行させた。このような研究経緯をふまえ、本研究ではBlomstrand型変異PTH/PTHrP受容体の機能異常ついて、軟骨特異的なBlomstrand型PTH/PTHrP受容体トランスジェニックマウスの作製を行い、そのシグナリング経路と細胞分化異常をin vivoで解明することを目的とし、以下の実験を行った。 1.type II collagen promoter/enhancer cassetteに変異型PTH-R遺伝子を組み込んだvectorを構築し、マウス軟骨細胞のprimary cultureに一過性の発現を行いその機能を確認し、変異型PTH-R遺伝子の受精卵へのmicroinjectionを企業委託として進行させた。 2.胎生18日齢の胎仔を開腹により得た。 3.ジェノタイピングによるスクリーニングを行うため、固定前の胎仔の尾を切り取った。 4.胎仔は組織標本作製のため、固定を行った。Phenotypeは軟骨異形成症様であった。 5.組織学的解析の結果、軟骨異常はPTHrP欠損マウスまたはPTH-R欠損マウスの表現系と極めて類似していた。
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Research Products
(5 results)