2009 Fiscal Year Annual Research Report
フゾバクテリウムの揮発性硫化物産生における共凝集による影響
Project/Area Number |
21792153
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
福井 誠 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (50325289)
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Keywords | Fusobacterium nucleatum / 揮発性硫化物 / 共凝集 / 口臭 |
Research Abstract |
歯周病原性細菌の一つであるFusobacterium nucleatum(F.nucleatum)は、揮発性硫化物(VSC)などの口臭原因物質を産生する一方で、早期定着細菌および後期定着細菌の両方に対する菌体表層レセプターを持ち、菌体間凝集の中心となる細菌であり、本研究では、F.nucleatumと他菌体との共凝集によるF.nucleatumのVSC産生への影響を明らかにすることを目的とした研究を行う。本年度はF.nucleatum単体で培養、もしくは児P.gingivalisあるいはS.intermediusと共培養し、産生されるVSC濃度を測定した。その結果、F.nucleatumとP.gingivalisを共培養した場合に、単体培養のF.nucleatumあるいはP.gingivalisにおけるVSC産生よりも増強する傾向にあることが確認された。次年度は、共培養F.nucleatumおよび単体培養F.nucleatumにおけるF.nucleatumのVSC産生に関する酵素である、L-methionine-α-deamino-γ-mercaptomethan-lyase(METase)およびL-cycteine desulfhydraseの発現をRT-PCRで確認する。また、VSC産生の増強には菌の接触が重要なのかそれとも菌の共存による分泌物等の影響が重要なのかどうかを解明するため、P.gingivalisの培養上清、あるいは熱処理により死菌体としたもの、そしてP.gingivalisの生菌体をそれぞれF.nucleatumに添加し、培養を行い、F.nucleatumのMETaseおよびL-cycteine desulfhydraseの発現と菌の産生するVSCを測定し、F.nucleatum単体培養のものとの比較・検討を行う予定である。
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Research Products
(2 results)