2010 Fiscal Year Annual Research Report
起炎菌不明とされてきた感染性心内膜炎の感染機序の解明および新規予防法の開発
Project/Area Number |
21792155
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
五月女 さき子 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20325799)
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Keywords | レンサ球菌 / フィブロネクチン / モノクローナル抗体 / 心内膜炎 / Granulicatella adiacens |
Research Abstract |
本年度は、前年度から引き続きG. adiacens 49175のFn結合タンパクから、N末領域とC末端側の繰り返し領域を含む組み換えタンパクの作製を行った。 組み換えタンパクはpET-28a(+)から得られたプラスミドに発現させた。N末領域のユニーク領域の産生には、F5とR5プライマーを用いた。繰り返し領域であるC末端側の産生にはF7とF7プライマーを用いた。C末端側では、C末細胞のアンカー部にある結合領域を除いて4個の繰り返し領域を含むように設計した。 またレンサ球菌群等では複数のFn結合タンパクがあると報告されているがNVSでは報告されていない。そこで今回得られたG. adiacensのFn結合タンパク分布をGranulicatella群およびAbiotrophia defective 8菌株を用いて検討した。この検討に際してi)遺伝子のユニークなN末端側の領域を含む(F5-R5)、ii)繰り返し領域を全て含む(F6-R6)、iii)繰り返し領域の一単位の中にプライマーを設計し、複数個の繰り返し領域を増幅する(F7-R7)、3つのプライマーのセットを準備した。各菌株から全DNAを通法に基づき抽出・精製したものを鋳型として、3種をセットにしてPCRを行って遺伝子の有無を判定した。その結果、G. adiacens G40、G. adiacens HHP-1、A.defective 49176において、G. adiacens 49175で発現したFn結合タンパクの発現が認められた。
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